日本のスポーツニュースでも報道されるようになったり、NBA(National Basketball Association、北米のプロバスケットボールリーグ)で活躍する日本人選手が現れたりするなど、徐々に日本でも熱い注目を集めるようになった、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(以下、Bリーグ(B.LEAGUE))。2016年の誕生以降、さまざまなチームが全国各地で試合を開催したり、SNSをフルに活用したりしてファンを獲得し続けています。
今回は、Bリーグに属するチームの1つ、琉球ゴールデンキングス(以下、キングス)の大ファンでもある、兼本絵梨子さんと島袋亜梨朱さんにお話を伺いました。

画像: www.workit.jp
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関係者からの勧め、親に連れられて……それぞれの「キングス」との出会い

画像: 琉球ゴールデンキングスのホームゲームは演出も魅力的で毎回ワクワクします!(兼本さん)

琉球ゴールデンキングスのホームゲームは演出も魅力的で毎回ワクワクします!(兼本さん)

兼本さん:もともと学生時代にバスケットをプレーしていた関係で、地元沖縄で活躍していた方ががキングスに入団したとか、スタッフにいるとか、地元で知ってる人が割とキングスにいまして。当時はチケットをタダで結構もらえたので、キングスがbjリーグに属してた2010年とか11年ぐらいからだんだん観るようになって、それだけでは飽き足らず勝ち負けも気にするようになってきた頃にはもう泥沼にハマり、現在に至ってます。

島袋さん:私も高校生のときにバスケットをプレーしていたので、何となくキングスの存在は知っていました。でも直接のきっかけは、キングス好きの親に連れられて行った、2021年の沖縄アリーナの試合ですね。気づいたら本当に大好きになってしまいました。

兼本さん:基本的にチーム推しなんですけど、2013年ぐらいから「今年はこの選手を応援する」みたいな推しを1人決めるようになって。最初に推したのは、既に引退されているんですけど、小菅直人さんっていう新潟からいらっしゃった選手です。モデルのような外見から入ったんですけど、シュートもここぞってときに決めてくれるし、ボールにも果敢に飛び込んでいっちゃうっていうプレーを会場で観てすごくハマってしまいました。
引退後は沖縄に残ってくれて、沖縄で日本酒のお店を経営されているんですが、そこに行けば推しの選手に会えるし日本酒を選んでもらえるっていう(笑)。キングスにもそのお店にも通えるように、今頑張って仕事しています。

島袋さん:私がハマったのはまず、アリーナに流れる音楽と電飾のパフォーマンスのすごさだったんですけど、2~3ヶ月くらい経ったときに30番の今村(佳太)選手をずっと目で追っていて、グッズもたくさん買っている自分に気づいたんです。そのときにもうハマっちゃったって確信しました。

兼本さん:試合も選手も撮りたくて、とうとう一眼レフカメラを買っちゃったんですよ。それで、カメラのレンズを選手に向けていると多分こっち見てくれたかも、今目が合ったかもみたいなことがたまにあります。あと実は私も今村(佳太)選手を今年推してまして……。早く行くと、シューティング練習中の今村選手も拝めます。それから、汗を拭くときにチラッと見える腹筋のバキバキ具合がすごく素晴らしくて(笑)。今村選手のタオルを振っていたら何となくですけど、見てくれてるような気がして楽しいです。

チーム一体となって試合をするキングスの魅力

画像1: チーム一体となって試合をするキングスの魅力

兼本さん:キングスに一度でも所属していた選手は、みんな家族みたいな存在です。移籍したら応援しないっていうことはなく、対戦相手として沖縄に帰ってきたときに、親戚のおじさんおばさんみたいに温かく大きな拍手で迎えるところも好きなんです。他のアウェイ戦でももちろんあるんですけど、ホーム戦だとより強くなる感じで、そういう会場の雰囲気がいいなあと思ってます。

島袋さん:私も推してた選手が違うチームに行っても大好きで、ずっと応援してます。津山尚大選手やドウェイン・エバンス選手の試合を観るようになったことで、他のチームを知るきっかけになっていて、またいつか戻ってきてほしいと願いながら、いろんな試合を観てます。

兼本さん:キングスっていつも強豪、強豪って言われるんですけど結構ムラもあって、思わぬ点差で負けてしまったり、かと思えば、大逆転することが結構多くて。40分の試合で39分負けてたのに、本当に残り1分とか残り数秒で逆転しちゃうみたいな。声出すなって言われてももう出ちゃってるし、ハイタッチするなって言われても気づいたらハイタッチしちゃうみたいな。試合が終わるまでハラハラさせられるところも好きですね。それから、チームの中で突出して1人が活躍するんじゃなくて、みんなで活躍してっていうところがもうやめられないところですかね。

島袋さん:さっき兼本さんもおっしゃってたんですけど、他のチームだとこの人にパスを渡せばシュート入れてくれるみたいな感じの選手がいるんですね。
でも、キングスは最後まで諦めないで、チームとして一丸となって全員で相手チームを倒すところ、あとキングスのYouTubeやインスタで配信されてる、選手の会話がもう本当に可愛くて可愛くて。そういったオフのところも見られるのがいいかなと思います。
ちなみに、試合がある日は選手が入場してきて練習とかをちゃんと観たいので、あまり混まない時間、だいたい2時間半前くらいからいて、練習を観ながらキングスフードを食べてます。

兼本さん:私も同じぐらいです。2時間半ぐらい前に行ってキングス観ながら美味しいのを食べて楽しんでいます。「今週はこれ買ったから、次行くときはあれ食べよう」とかいろいろ考えるのも楽しいです。

島袋さん:ハーフタイムショーは結構力を入れてると思います。有名な人やジャズのライブとか、ダンスや、西原高校っていうマーチングの強豪校が来てくれてて。

画像2: チーム一体となって試合をするキングスの魅力

兼本さん:2時間前に行ってもクラブミュージックみたいな音楽がずっとガンガンかかっているので、多分初めて行く人でも楽しいんじゃないかなと思います。それに今シーズンはオープニングもGReeeeNの92さんが総合演出をされているみたいなので、結構ド派手です。
そうそう、今私たちが働いているトランスコスモスが、今年度からスポンサー(※オフィシャルパートナー)になりました。沖縄アリーナのビジョンとかで会社名が流れると、すごくモチベーションが上がります。写真を撮って何かに使うわけでもないんですけど、トランスコスモスのロゴが流れてたり、撮ってた選手の背景に会社のロゴが入ってたりすると興奮しちゃいます。トランスコスモスのロゴが流れたビジョンの写真を、どうにか撮ることが今の私の目標です。

島袋さん:ロゴいいですね。会場に行くと私もトランスコスモスのロゴを探して、写真撮っちゃいます。私が何かをしてる訳じゃないけど「あのロゴ、ウチの会社のだよ」みたいな感じでちょっと自慢してしまいますね。

キングスの試合観戦から得たことを仕事に活かす

画像: キングス好きのお友達と、試合前に行きつけのカフェに行った時の写真です!カフェで美味しいものを食べながら、選手の顔を見て、その後応援にいきました!(島袋さん)

キングス好きのお友達と、試合前に行きつけのカフェに行った時の写真です!カフェで美味しいものを食べながら、選手の顔を見て、その後応援にいきました!(島袋さん)

兼本さん:とにかく元気になります、キングス観に行くと。チケットを押さえている試合があったら、今週仕事がしんどいなあっていうときでも週末キングスの試合を観に行けることを考えるだけで1週間乗り切れちゃうところが結構あって。キングスの試合に行くとやっぱり元気がもらえて、すごくリフレッシュできて、スッキリした気持ちで月曜日を迎えられて、クリアな気持ちで仕事できますね。
あとは早めに行くと、ちっちゃい子たちにバスケットスクール(※琉球ゴールデンキングスバスケットボールアカデミー)を開いてるところを見られるんですね。
コーチの人の、お子さんに対する褒め方を見て「ああこの褒め方いいな」「今悩んでる研修生がいるから、ちょっと採り入れてみよう」って感心することも多くて、研修生を指導してるトレーナーさんにも伝えたり朝礼でも言ったりしてます。そういう楽しみ方も最近してます。

島袋さん:私もモチベーションになってるくらい、キングスの存在は本当に大きいです。会社で嫌なことがあると、いつも出勤するときに使ってるイケメンの選手の写真を入れた会社の透明バッグを見ながら仕事をすることを最近から取り入れたんです。すると、前よりやる気が本当に爆上がりしてしまって、どれだけ嫌なことがあっても、それを見たらすぐ切り替えて次行こうと思えるようになりました。

兼本さん:チケット販売日は12時から受付開始で、即争奪戦になるので、休憩に入る時間を上司と相談することがあります。あとは「昨日キングスに行ってこういうことを体感したので、みんなもそういう気持ちで仕事を今日1日頑張りましょう」みたいなことを朝礼とかでも話すようになったところ、周りも察してくれるようになったので、メンバーにも言い続けるっていいことだなって思ってます。キングスのことを全く知らない事業所の方々はまだまだたくさんいるんですけど、キングスの試合の勝ち負けを気にしてくれる人や、「試合観てみたいけど、今度の試合っていつ?」って聞いてくれる人、試合のチケットを買いたい人が事業所でも最近少しずつ現れて普及活動が進んでいるのを実感しています。なので、ここまで来たら本当に会社を挙げてキングスづくしにしていきましょうね、島袋さん。

島袋さん:そうですね、頑張って仲間を増やしていきましょう。

兼本さん:あまりハマりすぎないようにシーズンチケット……シーズンシートっていうんですか、ホームゲームを沖縄アリーナの特定席で1年間観られるチケットは買ってないんですけど、結局頑張って毎週行ってしまうんですね。平日に2〜3時間空いてる日があると、チケットを押さえて、その日は午前中から仕事を頑張って18時にピタッと帰ってしまっています。こんな感じでホームゲームはほぼ行っています。毎年シーズンが終わる頃には、やっぱりシーズンチケット買っとけばよかったなって後悔するんですよね。

島袋さん:私の部署は土日祝日が休みではなく休み希望制なので、ホームゲームは月に2回しか行けないんですね。でもそのために仕事を日々頑張ってる感じです。行けないときは後からの放送、キングスのYouTubeやインスタのショート動画、選手のプレーとかを休憩中に観て元気を出してます。けど、試合がないオフシーズンは本当にやる気が出なくて、心に穴が開いたみたいな気持ちになります。

兼本さん:同じくです。シーズンは10月から翌年の5月ぐらいまでで、それ以外のオフの期間は何もないから本当にモチベーションが上がらないんです(笑)。

元気の源であり、自分の一部

画像: インスタグラム投稿された写真の中から選手が直接選んでサイン入りバスケットシューズをプレゼントする!という企画で奇跡的に当選!家宝です!(兼本さん)

インスタグラム投稿された写真の中から選手が直接選んでサイン入りバスケットシューズをプレゼントする!という企画で奇跡的に当選!家宝です!(兼本さん)

兼本さん:改めて……キングスは本当に元気の源というか、生活の一部というか。いいときも悪いときも含めて、キングスを見ていつも元気をもらっています。

島袋さん:キングスの選手が嬉しかったり悲しかったりしたら、私も嬉しいし悲しいです。キングスのチームメイトとしてプレーしてるわけじゃないけど、バスケをプレーしてた経験があるから、試合を振り返るとなぜか私が嬉しくなったり悔しくなったりすることがあります。もう自分の一部のようです。あとは家族みたいだし、いつも元気をもらっていて仕事にも活かせるしありがたい存在です。ないとダメだし、生きていけないですね。

画像: 今シーズンの推しの松脇選手グッズを持参し、北谷のBar&restaurant GO KINGS! CAFE にてお食事をした記念日の写真(島袋さん)

今シーズンの推しの松脇選手グッズを持参し、北谷のBar&restaurant GO KINGS! CAFE にてお食事をした記念日の写真(島袋さん)

兼本さん:分かります。キングスのために仕事してるいんじゃないかなっていうぐらいです。こういうキングスの魅力をみんなに知ってほしいので、まずは1度沖縄アリーナに来てほしいですね。

島袋さん:ホントそうです。アリーナに行った後はYouTubeやインスタとかも観てほしいし、選手やチームのことがもっと好きになります。

兼本さん:試合があるときのアリーナの空気をみんなに体感してほしいなあっていう気持ちはすごくあります。タイミングが合えば、事業所の人たちと一緒にキングスの試合に行ったりしているのですが、チケットを買って観に行くようになってきた人も出てきて、少しずつ沼に入ってきてくれている感じがします。キングスの試合を一人でも多く観てもらいたいですね。

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BPOセンター沖縄うるま

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