世界で最も競技人口が多いと言われているバスケ。最近もオリンピックで盛り上がっていましたが、実際に試合を見た事はありますか?スポーツはルールが分からないと見ていても面白くなさそう、応援しているチームがいないから、と思う方もいるかもしれませんが、プロバスケットリーグであるBリーグは、初めての人でも楽しめる要素が沢山つまっています。今回は、初めての人でも分かるBリーグの概要の解説と魅力やみどころをご紹介します。
Bリーグとは?Bリーグの仕組み
Bリーグとは、2016年に発足したプロバスケットリーグです。意外と新しいことに驚く方もいるかもしれませんが、それ以前にはNBLとbjリーグという2つのバスケットボールリーグが存在していました。その2つを統合してできたのが、Bリーグなのです。
Bリーグは、B1(24チーム)、B2(14チーム)、B3(17チーム)の3つのリーグに分かれています。
B1:Bリーグの中でも勝率の高いクラブが集う上位リーグ。東地区、中地区、西地区の3つに分かれている。オリンピックで活躍したトップ選手達の多くがこのリーグに所属。
B2:B1リーグへの降格を狙うリーグ。東地区と西地区の2つに分かれている。
B3:B1、B2とは運営が異なるリーグ。プロ選手の登録は必須ではない。
レギュラーシーズン後、B1リーグのうち各地区の1位・2位のチームと、それらのチームを除いた18チームのうち上位2チーム(ワイルドカード)、合計8チームが「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP」へ出場することができます。そして、ここでBリーグの年間優勝チームが決まるのです。レギュラーシーズンでは、この8チームに入ることを目指して試合が行われます。
シーズンの流れ
レギュラーシーズンでは、B1リーグ24チームが8チームずつ3地区、B2リーグ14チームが7チームずつ2地区に分かれて戦います。自地区、他地区で総当たり戦を行い、合計60試合の勝率を競い合うのです。そこで決まった8チームによるB.LEAGUE CHAMPIONSHIPの試合はトーナメント形式で行われ、準々決勝、準決勝、決勝が2試合ずつ行われたのち、年間優勝チームが決まります。
B3では最初からリーグ戦を行います。そして、その上位8チームでトーナメント戦を行い、シーズンの順位を決定するのです。
そして、B1、B2、B3でシーズン終了時の上位2チーム、下位2チームがそれぞれ昇格、降格となります。
2024-25のチーム
全国に沢山のチームがあります。ひとつの都道府県に2つ以上あることも。地元のチームや縁ある場所のチーム、名前が気になるチームなどがあれば、ぜひ調べてみてください。
B1
・東地区
レバンガ北海道(北海道)、仙台89ERS(宮城県)、秋田ノーザンハピネッツ(秋田県)、茨城ロボッツ(茨城県)、宇都宮ブレックス(栃木県)、群馬クレインサンダーズ(群馬県)、越谷アルファーズ(埼玉県)、千葉ジェッツ(千葉県)
・中地区
アルバルク東京(東京都)、サンロッカーズ渋谷(東京都)、川崎ブレイブサンダース(神奈川県)、横浜ビー・コルセアーズ(神奈川県)、三遠ネオフェニックス(愛知県)、シーホース三河(愛知県)、ファイティングイーグルス名古屋(愛知県)、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(愛知県)
・西地区
滋賀レイクス(滋賀県)、京都ハンナリーズ(京都府)、大阪エヴェッサ(大阪府)、島根スサノオマジック(島根県)、広島ドラゴンフライズ(広島県)、佐賀バルーナーズ(佐賀県)、長崎ヴェルカ(長崎県)、琉球ゴールデンキングス(沖縄県)
B2
・東地区
青森ワッツ(青森県)、山形ワイヴァンズ(山形県)、福島ファイヤーボンズ(福島県)、アルティーリ千葉(千葉県)、富山グラウジーズ(富山県)、福井ブローウィンズ(福井県)、信州ブレイブウォリアーズ(長野県)
・西地区
ベルテックス静岡(静岡県)、神戸ストークス(兵庫県)、バンビシャス奈良(奈良県)、愛媛オレンジバイキングス(愛媛県)、ライジングゼファー福岡(福岡県)、熊本ヴォルターズ(熊本県)、鹿児島レブナイズ(鹿児島県)
B3
岩手ビッグブルズ(岩手県)、さいたまブロンコス(埼玉県)、東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(東京都)、しながわシティバスケットボールクラブ(東京都)、アースフレンズ東京Z(東京都)、立川ダイス(東京都)、東京八王子ビートレインズ(東京都)、横浜エクセレンス(神奈川県)、湘南ユナイテッドBC(神奈川県)、新潟アルビレックスBB(新潟県)、金沢武士団(石川県)、岐阜スゥープス(岐阜県)、ヴィアティン三重(三重県)、トライフープ岡山(岡山県)、山口パッツファイブ(山口県)、徳島ガンバロウズ(徳島県)、香川ファイブアローズ(香川県)
注目のチームや選手
■佐賀バルーナーズ
B1の佐賀バルーナーズは、2023-24の前シーズンが昇格初年度でした。そんな中、29勝31敗の西地区5位の戦績。B1昇格初年度のチームで歴代最高勝率を塗り替えたそうです!今年度の活躍にも期待できるチームです。
■2023-24の年間優勝・準優勝チーム
・広島ドラゴンフライズ(優勝)
広島ドラゴンフライズは西地区3位のワイルドカードとして、B1チャンピオンシップのトーナメント戦に出場し、そこから年間優勝という下剋上を果たしたチームです。中地区1位のだった三遠ネオフェニックス、西地区1位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、昨シーズンのB1王者かつ西地区2位の琉球ゴールデンキングスを破り、王座に就きました。マイナスもプラスに変え、歴史的優勝を収めた同チームに来シーズンも期待です。
・琉球ゴールデンキングス(準優勝)
琉球ゴールデンキングスは、これまでに地区優勝5回、年間優勝1回(2022-23シーズン)の戦績を残してきた強豪チームです。接戦の中でもアグレッシブにシュートを決める勝負強さがありながら、接戦を制するディフェンス力も持ち合わせており、確かな実力と経験を備えています。2023-24のシーズンは惜しくも地区2位の戦績。悔しさを乗り越えた来シーズン、どのような試合を見せてくれるのか、要チェックのチームです。
■パリオリンピック出場選手
今年開催されたパリオリンピックに日本代表として出場した選手がいます。オリンピックという世界を舞台に戦った選手たちがどのような試合を見せてくれるのか。各選手の活躍にも注目です!
富樫勇樹(千葉ジェッツ)
河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)
比江島慎(宇都宮ブレックス)
テーブス海(アルバルク東京)
ジョシュ・ホーキンソン (サンロッカーズ渋谷)
渡邉飛勇(信州ブレイブウォリアーズ)
吉井裕鷹(三遠ネオフェニックス)
試合の魅力
Bリーグの試合には、初めての人でも十分に楽しめる魅力がたくさんあります。
・試合前の会場演出
試合開始前には、チームや会場ごとに様々な演出があります。チアリーダーのパフォーマンスや、プロジェクションマッピング、飛行船の演出、光や炎によるダイナミックな演出……。パフォーマンスだけでも楽しいくらいの充実度です。
・ゲームの迫力
選手との距離が近く、また高身長の選手も多いため、目の前で大迫力の試合を見ることができます。目の前を駆け抜けていく選手たちの迫力には圧倒されることでしょう。
・得点シーンが多い
試合展開が早く、目まぐるしく攻守が入れ替わるので、見飽きることがありません。開始15秒で得点が決まることもあるほど、得点シーンがたくさんあります。熱い試合展開を見逃さないよう、試合から目が離せません。
要チェック!スケジュール
B1
レギュラーシーズン:2024年10月3日(木)~2025年5月4日(日)
全24クラブによるリーグ戦:自地区28試合、他地区32試合、1クラブ60試合 全720試合
B1チャンピオンシップ:2025年5月
B2
レギュラーシーズン:2024年10月5日(土)~2025年4月21日(月)
全14クラブによるリーグ戦:自地区36試合、他地区24試合(2チームのみ2試合対戦。他は4試合対戦)、1クラブ60試合 全420試合
B2プレーオフ:2025年4月
B3
レギュラーシーズン:2024年9月27日(金)~2025年4月20日(日)
全17クラブによるリーグ戦:全442試合
1クラブ当たりの試合数:52試合(任意の10クラブと4試合、6クラブと2試合の対戦)
プレーオフ:2025年4月25日(金)~5月19日(月)
・QF(準々決勝) :2025年4月25日(金)~28日(月)
・SF(準決勝) :2025年5月9日(金)~12日(月)
・F(決勝) /3位決定戦:2025年5月16日(金)~5月19日(月)
レギュラーシーズン上位8クラブによるトーナメント戦(3戦2勝方式)、最多24試合(最少16試合)
初めてでも楽しめる!まずは会場へ
屋内のアリーナで試合観戦できるバスケは、雨の日でもカンカン照りの日でも楽しめるのも魅力の一つ。お子さんと一緒にファミリー観戦している方も多くいます。また、会場ごとに地域のグルメのお店があったり、写真映えするスポットがあったりと、初めての人でも参加しやすい条件が揃っています!シーズン中は毎日のように試合が行われるので「何しようかな」と思った時は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
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