保活は、妊娠中から始める方、産後すぐから始める方などさまざまで、育児休暇の復帰時期やご自身とお子さんの体調を考慮しつつ、保活のスケジュールに沿って進めていきます。保活成功の近道は、情報収集を欠かさず早めに行動を起こすことなのです。

本記事では、4月入園を目指す場合の保活の年間スケジュールと月齢ごとの保活のスケジュールについて解説します。保活のスケジュールを把握し、保活を進める際の参考にしてください。

※保活の進め方は、自治体の園児募集の時期や保育園ごとに異なります。最新情報を確認してください。

保活の年間スケジュール

ここでは、4~6月生まれの0歳児がいるご家庭が翌年の4月入園を目指す場合の、一般的な保活の年間スケジュールを、3ヶ月ごとに区切ってご紹介します。

【4~6月】情報収集

保育所に関する情報収集を行います。そのために、認可・認可外問わず、自宅周辺にある保育園や通わせたい保育園をいくつか候補に上げて、お住まいがある自治体のホームページをチェックしてみましょう。

情報収集の際には、例えば住居を決めるときのように、「園庭がある」「延長保育がある」「保育内容」など、譲れないポイントを自分なりにリストアップしてみましょう。

また、自治体の入園担当課に電話したり、直接出向いたりして、どの保育園が人気なのか、お住まいの地域に新設される保育園があるのかといった、ホームページに掲載していない情報を聞き出すのもおすすめです。さらに、希望する保育園に既に通わせている知り合いがいれば、その方に話を聞くのもよいでしょう。

【7~9月】保育園見学

リストアップした保育園に優先順位をつけて、見学を申し込みます。保育園見学には、お子さんを連れて行くことがほとんどです。また見学を年間を通して受け付けている保育園は多いので、保育園の申し込み時期などの混み合う時期を避けると、お子さんと保育園、保護者と保育園との相性も知れるし、落ち着いて見学できます。

見学が決まったら、保育園に聞きたいことをあらかじめメモにしておくと、園側と話すときにスムーズです。また、見学で見聞きしたことは、紙に書き出しておくのでもスマートフォンのメモ機能に残すのでもいいので、何らかの形にしておきましょう。

「保育園を決めるときは見学なしでも」と思うかもしれませんが、保育士の先生と園児との関わりの仕方や園の設備など、見学に行って初めて分かることもあります。大切なお子さんが日中楽しく過ごせるよう、安心して過ごせる場所を慎重に選ぶことが重要です。

【10~12月】申し込み

自治体の入園担当課や保育所などから申請書類を取り寄せ、申し込みます。申請書類は、自治体や保育園によってはホームページから申請書類をダウンロードできたり、オンラインから申請できたりします。申請書類には、申し込みをするご家庭の状況に合わせて就労証明書や育児休業届、収入・納税の状況、ひとり親家庭であることの証明といった各種添付書類が必要です。申請は自治体または保育園の指定の方法で行い、確実に期限に提出できるよう、計画的に書類集めの準備をしましょう。添付した各種書類は、いざというときのためにコピーを取っておきましょう。

【1~2月】入園内定

保育園の入園可否を記した通知は、1月~2月ごろに自治体の入園担当課、認証保育所など自治体を介さずに申し込んだ場合は保育所から郵送されてきます。保育園が決まったら、入園説明会に必ず参加しましょう。説明会では面談と、入園後の生活で必要なものや入園までにできていてほしいことなどの案内があります。このときも、お子さんを連れて行くことを求めてくる保育園がほとんどです。

一次募集で入園できないことが分かったら、他に園児を募集している保育園を探すことになります。二次募集の方が競争倍率は高いので、不承諾通知が届いたらすぐに、二次募集をしている保育園を探して申し込みましょう。二次募集の情報は自治体の入園担当課がホームページに掲載しています。また、直接園で募集する場合は保育所の門扉横の掲示板に張り出している他、自治体・保育所のいずれも電話で問い合わせれば教えてもらえます。一次募集に通らなかったからと諦めず、二次募集への応募や家庭的保育などへの応募も検討してみましょう。

誕生月別:保活の年間スケジュール

ここでは、0歳児がいるご家庭が翌年の4月入園を目指す場合の保活の年間スケジュールを、3ヶ月ごとに誕生月を区切ってご紹介します。

4月~6月生まれ

4月~6月にお子さんを出産する予定があれば、出産後から情報収集と保育園見学を進めていき、申込期間に入園を申請しましょう。人によっては、4月~6月出産予定であっても妊娠中に複数の保育園をリストアップしておき、産後に見学に行くなど情報収集を行うという方もいらっしゃいます。

7月~9月生まれ

7月~9月に出産を控えている場合、入園申請の時期が出産後すぐに訪れるので、妊娠中から情報収集や保育園見学を行います。

10月~12月生まれ

10月~12月にお子さんが生まれる予定の場合も、出産時期と入園申込期間が重なるので、妊娠中から情報収集や保育園見学を同時に進めながら保活を行います。

1月~3月(早生まれ)の場合

1月~3月(早生まれ)にお子さんの出産を控えている場合、0歳児クラスでの4月入園申し込みは既に終わっているので、0歳児クラスの途中入園または1年後の1歳児クラスを目指すことになります。妊娠中から情報収集や保育園見学などをスタートさせておくとよいでしょう。

注意事項

保活は、年間スケジュールに沿って進めていくことが大切ですが、いくつか注意点があるのでご紹介します。

認可外保育園や家庭的保育との併願、勤務先がある自治体の保育園への申請はスケジュールを確認する

公立の認可保育園のスケジュールはほぼ全ての園で統一されていますが、私立園や認証保育所、小規模保育施設は独自で募集をかける園も多く、公立の認可保育園のスケジュールとやや異なります。また、勤務先がある自治体で申し込む場合も同様です。併願の際は、スケジュールをしっかり確認しましょう。

0歳児クラスでの申し込みができない誕生月がある

公立の認可保育園は、募集を開始してからおよそ2ヶ月で申し込みを締め切るため、1月~3月の、いわゆる早生まれと呼ばれる時期に誕生したお子さんの場合、0歳児クラスでの4月入園はできません。これには、産後8週間を経過しない女性の就業を禁止する(労働基準法第65条など)、労働基準法という法律が大きく関係しており、生後57日以降の子どもから預かるとする保育施設の決まりもそれに準じています。

早生まれで保育園に預けたい場合は、年度途中での申し込みはもちろん、認可外保育施設や小規模保育施設、家庭的保育への申し込みも検討してみましょう。

認可外保育施設などの利用も検討してみる

保育園の入園が大変な自治体、いわゆる「保育園激戦区」と呼ばれるところでは特に、通わせたい認可保育園への希望が必ずしも通るとは限りません。産休・育休に入る前に64時間以上就労していた実績があっても、審査が厳しかったり、人気があって定員がいっぱいになったりして通らないこともあるのです。

育児休業からの復職を希望している場合は認可保育園にこだわらず、認可外保育園や家庭的保育(保育ママ)などの利用も検討し、そちらも見学してみましょう。そうした施設に預けていると、「保育施設での保育をしなければならない理由がある」としてポイントが加算されるため、翌年度以降に公立の認可保育園に申し込むときに有利になります。

なお、保育ニーズが高い傾向にある0歳~2歳までのお子さんたちのため、認可保育園以外にも東京都認証保育所や小規模保育施設、家庭的保育(保育ママ)でもお預かりしています。

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