国内71拠点、海外34の国と110の拠点(2024年11月現在)で事業を展開するトランスコスモス株式会社では、2008年からライフイベントにかかわらず、末永く働き続けるために、女性だけでなく全社員を対象にした働き方改革を進めています。育児休暇制度や時短勤務制度、在宅勤務制度の整備・拡充などさまざまな取り組みを行い、2023年度には男性の育休取得率は8割を超えています(81.9%(131名))。
はたらくレシピでは、トランスコスモスで働く4人のパパ社員に集まっていただき、オンライン座談会を実施しました。その様子を3回にわたってお届けいたします。
第1回目は、お子さんが生まれる前と後での意識の変化、パートナーとの役割分担、在宅勤務でのリアルな悩みをご紹介します。
座談会に参加した社員の皆さんのプロフィール
Oさん:
採用推進部、4歳の男児と5ヶ月の女児の父
在宅勤務中心。育休取得経験あり
Iさん:
採用推進部、4歳と2歳の男児の父
在宅または出社。
Gさん:
DI事業本部、2歳半の男児の父
在宅勤務が多めだが、週に1~2回程度出社することがある。育休取得経験あり
Sさん:
人事部、4歳の子と10ヶ月の子の父
在宅勤務中心
仕事と時間の向き合い方、子どもが生まれる前と後で
――お子さんが生まれる前後で、仕事に対する向き合い方と時間の使い方に変化はありましたか。
Gさん
私自身、子どもが生まれたらいろいろ変わると思っていたんですが、意外と変化のないところが多い気がしているんですよね。仕事に対する向き合い方は変わらなかった。けど、時間の使い方とか仕事中の優先順位の付け方には変化があったと感じています。それから、仕事が終わった後、これまでは割と無になりがちだったんですけど、コミュニケーションを自宅で取るようになってからは生き返るというか…(笑)会社での人とのコミュニケーションの取り方、コミュニケーションを取る場所もすごく変わってきたので、ビジネスパーソンとして成長していく中でも必要な変化かもしれないとすごく感じています。
Oさん
1人目の時はもう4年ぐらい前なんで、覚えてると言われるとなかなか難しいところはあるんですけど(笑)Gさんと一緒で、時間の使い方が変わりましたね。僕の場合は自宅で面接もしているので、保育園から妻と子どもが帰って来る時間には面接を入れないといったスケジュール調整の工夫をしています。在宅勤務で家にいる時間が長いので、動けそうなときは動くとか。そんな感じです。業務が終わって1分後には家事にも育児にも参加できるので、在宅勤務の強さも感じています。
Iさん
僕も皆さんと同じですね。僕自身は仕事を全力で取り組めって言われたら、時間も労力も割くタイプですけど、結婚して、子どもが生まれて、家族との時間を大事にしていく中で徐々にそういうところは控えてコントロールしています。
Sさん
今思い返してみると、4年前に第一子が生まれた当時、仕事が多忙だったこともあり、正直仕事を優先してましたね・・・。子どもが生まれてもガツガツ仕事をしたいし、妻もどちらかというとキャリアアップのためにも早く仕事に復帰したいと考えていたので……。仕事でなかなか理解を得られなかったり、育児でなかなか認識を統一できなかったりするところもありますが、育児と仕事、どちらかに比重が偏らずに夫婦で一緒に考えながら両立させているのが今の我が家のスタンスです。
家庭内での、家事と育児の役割分担
――家庭内での家事と育児のざっくりとした役割分担って、どんな感じですか。
Sさん
うちは「僕これ担当するから、こっちは頼むよ」といった感じのきっちりした役割分担はしてないですね。仕事が終わり次第育児にも参加しますが、帰る時間が遅いと寝かしつけしかタスクがないので、そこは自分が担当してるし、逆に19時くらいに帰宅したときは子どものお風呂を担当しますね。あと、土日は妻に1人で自宅でのんびりと過ごしてもらうようにしていて、その間僕が子どもをお出かけに連れ出してます。こんな感じにすると、夫婦間のバランスが取れている気がしています。
Gさん
今、Sさん宅のスタイルにすごく似てると思いながら聞き入ってました。うちもあまり明確に分かれてないんですね。妻が調理系の仕事をしてるので、料理関係を妻が、掃除を私がといった感じですけど、双方の得意なことと苦手なことでバランスを取りつつ、「今日はこの家事がしたい!」っていうのが被ったらジャンケンで決めてます(笑)
Iさん
うちもあんまり明確に分担はしてないですね。お風呂に入れたり、逆に受け取って着替えさせに行ったり、寝かしつけたり。掃除もご飯も、その時々でできる方がしてますね。ただ、ボリューム的には妻の方が家事をやっていますが、妻から「これやって」ってオーダーは特にないので、自分の状況次第で対応してます。
Oさん
明確に役割分担みたいな形で分けてることは、うちも少ないですね。お風呂とか掃除とか、そのときに僕ができることをしてます。あと、夫婦のどちらかが土日に子どもを外に連れ出すよりは、基本的に一緒に行動することが多いです。外食で奥さんが食べている間は、僕が子どものご飯を助けたり、赤ちゃんを抱っこしたりしてます。あとは、お互いの実家に定期的に子どもを連れて帰って、1日フリーな時間を作るみたいなことはしてます。
生産性低下をめぐる、悩ましい問題
――そういえば、Gさんは皆さんに何か聞きたいことがあると伺いました。
Gさん
ありがとうございます。週に1~2回程度出社する日もあるけど、在宅勤務の方が多いんですね。それで、あくまでも自分の感覚なんですけど、子どもが保育園から帰って来る午後3時~4時くらいから仕事の効率が下がるんですね。子どもの存在が気になるっていうか、話しかけに行きたい気持ちも正直あるんですけど(笑)皆さんも同じなのか、どんな工夫をしてやり過ごしてるのかお聞きしたいです。
Iさん
確かに自分も夕方は仕事の効率落ちるかな。あんまり気にしたことはないんですけど、思い返してみると、皆さん多分経験あると思うんですけど、夕方家にいるといろんな声が聞こえてきて・・・(笑)どうしても気になってしまうし、仕事じゃないところでイライラする自分が嫌なので。どうしても仕事を優先しないといけないときは出社させてもらってますね。
Sさん
お子さんが勝手に部屋に入ってきてしまうとか?やはりその時は生産性は下がりますよね・・・
Gさん
そうですね・・・笑仕事部屋で仕事し始めた頃はそういうこともありまして。今は子どもを叱る声とか(笑)子どもの泣き声とか。どうしても気なるときがありますね・・・
Sさん
妻が気をつけてくれているのはすごく分かるんですけどね…
日々続いていくから、子育ても仕事も――パートナーとのコミュニケーションを大切に
子どもが生まれる前と生まれた後では、時間の使い方が変わったという回答が多く聞かれました。家事や育児をスムーズにこなしていくために、「特に分担をせずに、できるときにできる方ができることをする」と、どのご家庭もパートナーと話し合いを重ね、試行錯誤を繰り返しながらも日々柔軟に向き合っていることが伝わります。
パートナーとのコミュニケーションを大切にし、ときには出社を選ぶなど、仕事に専念しつつ育児と家事を無理なく分担し合う工夫が重要です。