本記事では、Jリーグの試合方式や昇降格の仕組み、国際大会との関係など、基本的な仕組みを詳しく解説します。
Jリーグのカテゴリー別所属クラブ(2025年シーズン)

出典:はじめてのJリーグ
www.jleague.jpJリーグは、日本のプロサッカーリーグで、J1、J2、J3の3つのカテゴリーに分かれています。各カテゴリーには20クラブが所属しており、2025年シーズンのクラブ編成は以下の通りです。
J1リーグ(20クラブ)
Jリーグのトップカテゴリーであり、日本最高峰のプロサッカーリーグです。2025シーズンは、ヴィッセル神戸が前年度優勝クラブとして3連覇に挑み、FC町田ゼルビアと東京ヴェルディは昇格2年目を迎えます。また、ファジアーノ岡山が新たにJ1に参戦します。
- 鹿島アントラーズ
- 浦和レッズ
- 柏レイソル
- FC東京
- 東京ヴェルディ
- FC町田ゼルビア
- 川崎フロンターレ
- 横浜F・マリノス
- 横浜FC
- 湘南ベルマーレ
- アルビレックス新潟
- 清水エスパルス
- 名古屋グランパス
- 京都サンガF.C.
- ガンバ大阪
- セレッソ大阪
- ヴィッセル神戸
- ファジアーノ岡山
- サンフレッチェ広島
- アビスパ福岡
J2リーグ(20クラブ)
J1リーグに次ぐカテゴリーで、J1昇格を目指すクラブがしのぎを削ります。2025シーズンは、ジュビロ磐田、北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖がJ1から降格し、大宮アルディージャ、FC今治、カターレ富山がJ3から昇格します。
- 北海道コンサドーレ札幌
- ベガルタ仙台
- ブラウブリッツ秋田
- モンテディオ山形
- いわきFC
- 水戸ホーリーホック
- RB大宮アルディージャ
- ジェフユナイテッド千葉
- ヴァンフォーレ甲府
- カターレ富山
- ジュビロ磐田
- 藤枝MYFC
- レノファ山口FC
- 徳島ヴォルティス
- 愛媛FC
- FC今治
- サガン鳥栖
- V・ファーレン長崎
- ロアッソ熊本
- 大分トリニータ
J3リーグ(20クラブ)
Jリーグの3番目のカテゴリーで、J2昇格を目指すクラブが競い合います。J3リーグは、Jリーグの裾野を広げ、若い才能を育成する役割も担っています。
- ヴァンラーレ八戸
- 福島ユナイテッドFC
- 栃木SC
- 栃木シティ
- ザスパクサツ群馬
- SC相模原
- 松本山雅FC
- AC長野パルセイロ
- ツエーゲン金沢
- アスルクラロ沼津
- FC岐阜
- FC大阪
- 奈良クラブ
- ガイナーレ鳥取
- カマタマーレ讃岐
- 高知ユナイテッドSC
- ギラヴァンツ北九州
- テゲバジャーロ宮崎
- 鹿児島ユナイテッドFC
- FC琉球
リーグ戦の仕組み
リーグの各リーグ戦は、ホーム&アウェー方式を基本としています。
試合方式(ホーム&アウェー)
各クラブは、リーグ戦において、すべての対戦相手とホームゲームとアウェーゲームを1試合ずつ行います。これにより、各クラブは公平な条件下で対戦し、実力を競い合います。
勝ち点制度
試合の勝敗に応じて、以下の勝ち点が与えられます。
- 勝利: 3点
- 引き分け: 1点
- 敗北: 0点
この勝ち点を合計して、リーグ戦の順位を決定します。
順位決定方法
リーグ戦の順位は、獲得した勝ち点の合計で決定します。勝ち点が同じ場合は、以下の順で順位が決定されます。
1. 得失点差
2. 総得点
3. 当該チーム間の対戦成績
4. 反則ポイント
5. 抽選
昇降格とプレーオフ
- YouTube
youtu.beJリーグでは、カテゴリー間の昇降格制度が設けられており、各クラブは常に上位リーグを目指し、競争が繰り広げられます。
J1・J2間の昇降格
昇格:
上位2クラブが自動的にJ1へ昇格
3位~6位によるプレーオフ勝者がJ1へ昇格
準決勝:3位vs6位、4位vs5位
決勝:準決勝勝者同士
会場:上位クラブのホーム
降格:
J1下位3クラブが自動的にJ2へ降格
J2・J3間の昇降格
昇格:
上位2クラブが自動的にJ2へ昇格
3位~6位によるプレーオフ勝者がJ2へ昇格
準決勝:3位vs6位、4位vs5位
決勝:準決勝勝者同士
会場:上位クラブのホーム
降格:
J2下位3クラブが自動的にJ2へ降格
J3・JFL間の入れ替え
JFL降格(Jリーグからの退会):
最下位クラブが自動降格の可能性あり
JFL上位クラブのライセンス取得状況により変動
J3への昇格:
JFL優勝クラブの場合
J3ライセンス取得済み → 自動昇格
ライセンス未取得 → 昇格不可
JFL2位クラブの場合
J3ライセンス取得済み → J3最下位クラブと入れ替え戦
ライセンス未取得 → 昇格不可
入れ替え戦の方式:
ホーム&アウェー2試合制
2試合の合計得点で決定
合計得点が同じ場合:
-延長戦
-PK戦
カップ戦
Jリーグには、リーグ戦以外にも、クラブ間の競争を盛り上げるためのカップ戦が開催されます。
YBCルヴァンカップ
- YouTube
youtu.be- 参加クラブ: J1、J2、J3の全クラブが参加します。
- 大会方式: 異なるカテゴリー間の対戦が多く行われることが特徴で、特にJ3のカターレ富山が、J2王者清水エスパルスとJ1王者ヴィッセル神戸を破り、プレーオフラウンドに進出した事例もあります。決勝は、2024年には名古屋グランパスがPK戦を制して優勝しました。
- ACL出場クラブの扱い: ルヴァンカップの優勝クラブには、ACL出場権は与えられません。
天皇杯
- YouTube
youtu.be- 大会の特徴: J1、J2、J3のクラブに加え、アマチュアクラブも参加する、日本で最も歴史のあるカップ戦です。
- ACL出場権: 天皇杯の優勝クラブには、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)の出場権が与えられます。
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)
Jリーグのクラブは、アジアのクラブNo.1を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場します。2024/25シーズンから、ACLは以下の2つのカテゴリーに再編されました。
AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)
ACLEは、アジアのトップクラブが参加する大会で、より高いレベルの競技と国際的な注目度を集めます。
ACLEへの出場枠獲得条件(2025/26シーズンより)
自動出場枠
- J1リーグ優勝クラブはACLE本大会にストレートイン
- J1リーグ準優勝クラブもACLE本大会に出場
- J1リーグ3位クラブもACLE本大会に出場(ただし、前年ACLE優勝クラブがいる場合は除外)
特別出場枠
- 前年ACLE優勝クラブは本大会に1枠として出場
- 前年ACL2優勝クラブはACLEプレーオフ(PS)に出場
AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)
ACL2は、ACLEに次ぐカテゴリーの大会で、より多くのクラブが国際大会を経験する機会を提供します。
- Jリーグの天皇杯優勝クラブがACL2に出場
- 前年のACL2優勝クラブがプレーオフで敗退した場合、ACL2に出場