乗換案内やルート検索、天気など、質問の内容によって適切な回答を返してくれる機能がスマートフォンに初めて搭載されたのは2011年。そこから11年が経過した2022年に、誰でも使えるAIチャットボットとして「ChatGPT」が誕生しました。

教育現場やIT企業での活用も始まっており、主婦のお悩み相談でもChatGPTは使えるのか試してみるのと同時に、「ChatGPTはこんな使い方もできるよ」とご提案できればと思います。

ChatGPTとは?

ChatGPTとは、OpenAI(AI(人工知能)を研究・開発するアメリカのベンチャー企業)が開発した、自然な言葉で対話できるAIツールです。具体的には、こちらからの質問に答えることはもちろん、文章作成や論文、プログラムコードを書いてもらったり翻訳してもらったりすることもできます。利用の際はOpenAIのアカウント作成、GoogleかMicrosoftのアカウントから直接ログインし、ChatGPTのメインページ下部にあるチャット入力欄から日本語で問いかけると、日本語で返してくれます。

ちなみに、ChatGPTにも「ChatGPTってなんですか」「ChatGPTでできることはなんですか」と聞いてみました。すると、1秒にも満たない速さで次の回答を得られました。

画像1: Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

画像2: Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

こんな感じで、ごく自然に人と会話するように滑らかなやり取りをすることが可能です。

主婦の悩みをChatGPTに相談してみた

では、ChatGPTにいろいろ相談してみることにしましょう。

筆者はアラフォー世代の主婦で中学生の子供がいます。今回、この記事を書くにあたり、筆者自身の悩みをいくつかリストアップしてみました。

  • 献立の考案から調理、洗い物まで、毎日のことなのでとにかく大変。気分を上げる方法ってないかな。
  • 夫に長生きしてほしいので、タバコをやめさせるアイデアを考えてもらいたい。
  • 家族が喜んでくれる誕生日のアイデア(お金のかからない方法)。
  • せめて子供にはすすんで宿題は自主的に取り組んでほしいし、手伝いをしてほしい。
  • 子供につい「ああしたら、こうしたら」と言ってしまい、子供の成長を妨げている気がする。

上記以外にも並べてみましたが、ChatGPTがきちんと回答してくれそうな悩みを選んで、聞いてみました。

献立の考案から後片付けまで、毎日繰り返される家事へのモチベーションを維持するための方法

掃除やゴミ出しなどの家事は、日々の暮らしを快適にするために行うものです。なかでも食事の支度や後片付けは、ご家庭ごとに事情は異なるものの、概ね1日に2〜4回行っています。負担が重い家事と言っても過言ではないでしょう。料理だって日によっては作りたくないこともあるし、後片付けははっきり言って面倒。だけどお腹は毎日空くし、洗い物を避けていては衛生的にも精神的にもよろしくありません。世の中には、家事が楽になる方法だとか時短レシピだとかがさまざま出ていて、筆者自身もいくつか試してみたけれど、ChatGPTだったら何と答えるだろう。

そこで、こんな風に呟いてみました。

「料理を作るのもそうだし、料理を終えた後の洗い物や献立の考案が面倒。毎日のことなのでしんどく感じます」

すると、こんな答えが返ってきました。

画像3: Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

ほうほう。自分に合った方法を見つける。ごもっとも。続けて「何かそういうのをこなすのが楽しくなるアイデアを考えてみて」とお願いしてみました。ChatGPTは前後の文脈から判断して、最も適した回答を返します。

画像4: Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

なるほど。もしかしたら突飛なアイデアが出てくるかもと期待していたのですが、筆者の聞き方が悪かったのか、意外なほど真っ当な答えが返ってきました。それとは別によく読んでいくと、4番「片付け中に物の整理整頓を楽しんだり」……洗い終えたものを拭いて棚などにしまうとき、整理整頓はしないと思うんだけどと、少しだけハテナが浮かぶ箇所もありましたが。

ちなみに、ChatGPTが返してきた回答が何か違うと感じたり、回答を返してる途中で止まったりした場合、チャット入力欄のすぐ上にある「Regenerate response」ボタンをクリックすれば、新たな回答を返してくれます。

夫にたばこをやめさせるための面白いアイデア

筆者の夫は、かれこれ20年以上たばこを吸い続けています。その間に電子タバコにしたり禁煙グッズに頼ってみたり、たばこの本数を減らしたりと何度か禁煙にトライしたようですが、いずれも上手くいきませんでした。今では「喫煙のメリットはイライラが落ち着くこと、喫煙所でしか会えない人に会えること。お酒やギャンブルよりマシだ」と言ってのけるほど開き直っていますが、妻としては夫に1日でも長く生きてほしいので、ことあるごとに禁煙を勧めています。

でも、楽しく禁煙できる怪しくない方法なんてあるのだろうか。Chat GPTに聞いてみることにしました。

画像5: Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

文中の「たばこ」という表記は、人間が入力したチャットの文章に書いてある表記に準じることもあるようです。それはさておき、ChatGPTからは4つのアイデアが返ってきました。「認知心理療法」というワードが筆者には引っかかり、さらに「夫はカウンセラーに頼ることをしたくないと言っている。減煙も試したがダメだった。「これならタバコを辞めてもいい」と思えるファニーなアイデアはないだろうか。」と質問してみました。

画像6: Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

最初の質問と今回の質問、回答の終わりの4~5行に書かれてある内容は、ほぼ似た内容になっています。総合すると「夫とよく話し合って解決策を見つけなさい。目標を立てるなど禁煙に向かう夫をサポートしましょう」ということなんだろうか。言ってることは間違っていないし、おそらく何度聞いても似た答えしか返ってこないことが予想できるので、配偶者の禁煙へのファニーなアイデアをもらうことは今のところ難しそうです。

子供に宿題を進んで取り組んでもらうには

宿題を設けている学校の中には毎日決まったものを提出しなければならない学校もあれば、テスト期間中に教科ごとに課題を設定し、終了後に提出してもらう学校などさまざまです。親御さんの中には、お子さんがなかなか宿題に取り組まなくて悩んでる方も多いかもしれません。筆者の子どもは、こちらが声をかけるまで全く宿題をしないので、どうすれば心地よく進んで宿題をしてもらえるのか、そのためには親がどのようなアプローチをすればいいのかChatGPTに聞いてみようと思い立ちました。

「子供が宿題をせず困っています。毎日注意するのもしんどいです。」

どうしたらいいですか、という文は打たず、愚痴をこぼす感じの文を入力しました。すると、以下の回答が返ってきました。

画像7: Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

うーむ。お恥ずかしい話、そこに書いてある方法は全て試したがどうにもならなかったのです。正直に「子供が宿題をやるように促すアイデアは全て試しましたが、どれも失敗しました。最近は宿題をしなくても平気だと思い始めたようです。」と入力すると、諦めることはできないと諌められた上に、さらなるアドバイスをもらいました。

画像8: Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

Chat GPTのサイトより、著者のスクリーンショット

この中で、筆者が唯一試していないのは「場所を変える」ことだけでした。場所を変えたら子供が宿題をしてくれるようになるのかはさておき、子供の宿題に関する親御さんの悩みやそういった人たちに向けられたアドバイスをChatGPTが学習した結果、導き出した答えを述べているだけにすぎないという印象を受けました。

まとめ

ChatGPTにお悩み相談をしても、本質的に質問者の望む回答は得られにくいところもありました。またChatGPTは、聞かれたことに答えるだけでなくときには日本語で話しているはずなのに英語になってしまったり、ChatGPTに書かれていることは虚実混交、本当のこととフェイクが混ざっています。ChatGPTが導き出した情報を活用するかどうかは質問者の意志にかかっています。あくまでChatGPTとは軽い気持ちで会話を楽しむ、じっくり検索したい場合は検索サイトを使うなどの使い分けも大切です。

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