最近コロナによる規制が減って海外へ行きやすくなったことを機に、海外旅行や留学、ワーホリ、移住などを検討している方がいるでしょう。しかし、なかなか踏み切れずにいたり、不安がある人もいるかもしれません。
今回は、転職をきっかけにタイに移住して仕事をしながら、タイの生活や食べ物、その他地域への旅行などの動画をアップしているYoutuber、MAYUKEN THAILANDのMAYUKAさんに、海外移住やタイでの暮らしについて伺いました。
話を聞いた人
MAYUKAさん
YouTube:https://www.youtube.com/@MAYUKENTHAILAND/featured
Twitter:https://twitter.com/mayuken_thai/media
Instagram:https://www.instagram.com/mayuken_thailand/
好奇心から決めたタイへの移住
私は付き合っている彼と一緒に2019年にタイに移住してきました。きっかけは転職で、以前は2年間日本の企業で働いており、今はタイのバンコクにある日本の企業に勤めています。
転職する前は海外に特別な興味はなく、彼に「ここはどう?」とおすすめしてもらった会社がタイだったことをきっかけに興味を持ち始めて、今の会社を転職先の候補として考えるようになりました。なので、会社選びも「タイじゃないと嫌」というこだわりはなく、前の仕事を生かして新しく何かできるようになりたいという観点で選びました。
そして今の会社に内定をもらい、それまで留学の経験もタイを訪れたこともなかったのですが、「1つの経験としてやってみてもいいかな」という好奇心でタイに来ました。特に抵抗感はなかったです。
移住のときは、大学や前の会社などに書類をもらいに行って、大使館に行って、ビザを取得してといろいろ手続きがあって忙しかったです。でも会社が手厚くサポートしてくれて、住む家探しも現地のタイ人スタッフが同行してくれて契約も手伝ってくれたので、自分で1から全部調べて手続きをするということもなく、困ったことは特にありませんでした。
会社はほとんどの従業員が日本人なので、会話は日本語です。業務も日本語でできるもので、日本の企業から業務委託のような形で仕事の一部を請け負って、その請け負い先の企業と取引のある会社に架電をしています。ただ、日系企業の中でも会社によって使われる言語や環境は全然違うと思います。
仕事はシフト制なので、日によって働き方や業務の内容が変わります。例えば朝の7時に出社の日は、朝会やメールチェックをしたあと架電の業務をしています。お昼の12時に出社の日は、架電はせずにメンバーの残している情報のチェックや、報告物の作成をするなどしています。
きっかけがなかったら今も日本に
文化の違いを感じることはいろいろなタイミングでありますが、例えばレストランでメニューを5品など少し多く注文すると1品来なかったり、追加で注文したものが忘れられてたりすることがよくあります。そういうちょっとしたタイミングで日本との違いを感じます。
気候で言うと、雨季があったり、12月の間の1週〜2週間くらいは涼しかったりするのですが、それ以外は年中暑いです。でも冬服がいらないのは楽なので、メリットだと思っています。
屋台料理が安くて美味しいのもタイの好きなところです。だいたい50バーツから70バーツ、日本円にして200円から300円くらいで一食食べられます。ガパオやパッタイは王道で美味しいのでおすすめですが、特に私が好きなのがカナームーグローブという、野菜と豚をカリカリに炒めたものがご飯と一緒に盛りつけられた料理です。ただ、屋台料理は食べ慣れていないとお腹を壊すことがあるので、そこは気を付けて欲しいと思います。
会社自体は日本の会社なので日本で働いているのと社内の環境はあまり変わらないですが、やっぱり一歩会社の外に出るとタイらしい雰囲気に包まれます。タイには「マイペンライ精神」という、小さいことも気にしないといった風土があるのですが、本当にその通りで柔らかい雰囲気があるので、すごく気持ちが楽に過ごせています。
私はきっかけがなかったら今も日本にいたと思います。一度も訪れたことのなかった国への移住だったので驚かれることがよくありますが、こうして自分の知らなかった世界を見てみて、またそういう世界に飛び込んでみて、海外に住むことがすごく楽しいと感じています。
タイの魅力に気づかせてくれたYoutubeでの動画投稿
Youtubeでの動画投稿を始めたきっかけはコロナで、外出や外食が禁止になってしまって楽しみがなくなったので、SNSを使って何かできないかと考えて始めました。なので1作目に出したのは外へ買い物に出て、家に持って帰って食べるという動画でした。
動画投稿を始めて、タイの良さに気づけたことがとても良かったです。タイの有名な観光地以外にもマイナーな比較的田舎なところへ行ったり、そこで歓迎してもらってタイ人の温かさにも触れて、いろいろなタイの良さに気づくことができました。
また動画を投稿している中でさまざまな人と出会う機会がありました。有名なレストランの方や、同じようにタイに住んでいるYouTuberの方、タイでビジネスをされている方など、Youtubeを始める前は想像していなかったいろいろな人にお会いする機会がありました。
あとタイ語の勉強にもなっています。私がタイ語の字幕をつけているのですが、これをすることでタイ語が以前よりもできるようになったと思います。こういうことがあったのもYouTubeのおかげだと思っています。
タイ77県制覇を目標に
日本に帰る予定や、いつまでタイにいるのか、ということは特に決めていません。というのも、タイには77県あって、その全部の地域に行きたいと思っているからです。まだ半分も行けておらずもっとタイを満喫したいので、これからもしばらくはタイにいたいと思っています。