前回は、Windowsでのスクリーンショットの撮影方法について解説しました。今回はそれに続いて、スクリーンショットの加工や挿入の方法について詳しく解説します。
スクリーンショットを加工する
スクリーンショットを撮った後でも、さまざまな方法でその画像を加工することができます。ここでは、Windowsの「Snipping Tool」を使った加工方法をいくつか紹介します。
1. 画像のトリミング
スクリーンショットに不要な部分が含まれている場合、それをトリミング(切り取り)することで、必要な部分だけを残すことができます。
まず、スタートメニューから「Snipping Tool」を検索して開き、「新規」をクリックして、キャプチャしたい領域を選択します。Snipping Toolの画面に戻り、上部のメニューから「画像のトリミング」をクリックします。
すると、トリミングで残したい範囲を選択できるようになります。暗く表示されている部分がトリミングによって切り取られる部分で、残したい部分に合わせて印を動かします。
選択したら、画面上部のチェックアイコン(適用)をクリックし、トリミングを実行します。
2. 手書きでハイライトを追加
ウィンドウ上部にある「ボールペン」と「蛍光ペン」というツールを使うと、スクリーンショットに手書きでハイライトを追加することができます。どちらも色とサイズ(太さ)を調整することが可能で、目的に合わせて使い分けることでより効果的なキャプチャを作成することができます。
ボールペンは一定の太さで書き続けることができるツールで、曲線などを書く際に適しています。
蛍光ペンはマーカーを引くことができるツールで、書く際の角度によって太さが変わるため、文字のハイライトなどの直線を書く場合に適しています。
3.ファイル形式の選択
スクリーンショットを保存する際には、JPEGやPNGなどの異なるファイル形式を選択することができます。ファイル形式は画像の品質やファイルサイズに影響するため、用途に合わせて使い分けるのが望ましいです。
右上にある「名前を付けて保存」メニューを選択すると、別でウィンドウが表示されます。そのウィンドウで保存先やファイル名、ファイル形式を選択することができます。
「ファイルの種類」の入力欄をクリックすると下にファイル形式を選択できるリストが表示されるので、そこから任意のものを選択し、「保存」をクリックすれば完了です。
スクリーンショットまたは画面の領域を挿入する
スクリーンショットを文書やプレゼンテーションに挿入することは、より分かりやすい資料の作成に役立ちます。ここで、スクリーンショットを挿入する方法を3つ紹介します。以上の手順でスクリーンショットが文書に挿入されます。必要に応じて、挿入した画像のサイズを調整したり、位置を変更したりすることができます。
1. 挿入メニュー
まず、Snipping Toolを使ってスクリーンショットを撮り、画像として保存します。そしてWordやPowerPointなどのウィンドウの画面上部から「挿入」メニューを開き、「画像」アイコンをクリックします。
「このデバイス」を選択すると、図の挿入ウィンドウが表示されるので、先ほど保存したスクリーンショットを選択し「挿入」をクリックすると画像が挿入されます。
2.スクリーンショットメニュー
Snipping Toolなどを使わなくても、WordやPowerPoint、Excelなどにはスクリーンショットを撮影し、挿入する便利なツールが備わっているのです。
Wordなどのウィンドウの画面上部から「挿入」メニューを開くと、「スクリーンショット」というアイコンがあります。
それをクリックすると「使用できるウィンドウ」というメニューが表示されます。
そこから、スクリーンショットを取得したいウィンドウを選択するだけで、簡単にスクリーンショットが挿入されます。
また、任意の範囲を選択して挿入したい場合は「画面の領域」をクリックすると、範囲を選択することが可能です。
3.ペースと
Snipping Toolやショートカットキーで撮影したスクリーンショットは、クリップボードに自動で保存されており、「コピー」した場合と同じような状態になっています。そのため、挿入したい場所をクリックして、「貼り付け」または「Cntrol + V」で貼り付けることが可能です。
終わりに
スクリーンショットは、見やすい資料の作成や情報の共有など、様々な場面で活躍する機能です。紹介したように撮影や加工の方法がいろいろあるため、覚えていく中で自分なりの方法や、より時短でできる方法を探してみても良いでしょう。使いこなせるよう、是非いろいろ試してみてください。