自分の好きな場所で、自分らしく働き、自分らしく暮らすこと。それは誰しも憧れることなのではないでしょうか。concojiさんは、タイへ移住し、それを模索している方です。今回は、なぜタイへ移住したのかや、タイでの生活、海外移住についてお話ししていただきました。

話を聞いた人

concojiさん

チェンマイ大好きな日本人
Youtubeチャンネル「concojiはどこ?」で海外での暮らしや海外移住などについて発信
YouTube:https://www.youtube.com/@concoji

チェンマイ一択の海外移住

海外に来てから6年近くになり、最初はタイ北部のチェンマイに2年、その後台湾に2年半、そして今はタイの首都バンコクに住み始めて1年が経過したところです。”元から海外に住みたいと思っていた人”と思われがちなのですが実はそうではなく、元々海外旅行には全然興味はありませんでした。

日本で働いていたとき、仕事関係の後輩に「タイでも行きませんか?」と誘われて旅行に来たのですが、当時は「タイってどこだっけ、暑いんだっけ」くらいに思っていました。近くて安いのでその後も2,3回来たのですが、訪れるのはいつも中心地のバンコクばかりでした。でもある時「マイナーな駅の路地裏を歩きたい」というタイプの人と一緒に来て、自分が今まで見ていたタイとは違う、貧富の差を目の当たりにしたことをきっかけにタイという国が気になり始めたんです。

それから1人でも足を運ぶようになり、マップで上の方に”チェンマイ”という場所を見つけ、「可愛い名前だな」と思い初めてチェンマイを訪れました。この街のことが気になり、1~2週間の滞在を2回ほどする中で、ふと歩いていたときに「私、この街に住むな」という確信に近い気持ちを抱いたんです。街の人と話せなくても心で通じる、みたいな感覚で、「住める」と感じました。当時は仕事が忙しかったので、案件が途切れるタイミングなどで、絶対チェンマイに住むことを漠然と決めました。

その後、忙しかった仕事を終えられるタイミングがあり、この先どうなるかもずっと住むかも分からないけれど行っちゃおう、と思い移住しました。実際に住んでみて、寸分の狂いもなく自分にぴったり合っているような感覚がありました。

画像: チェンマイ一択の海外移住

タイでの暮らし

タイの方は皆さん穏やかで優しいし、私が気にしていないのと同じように相手もあまり言葉を気にしていません。私が英語やタイ語をあまり話せない中でも、住んでいる家のオーナーさんとは、「元気?」「元気だよ」と挨拶したり。タイ語で話しかけてくれるお掃除のおばさんに対して笑ってごまかしてしまうのですが、「ほら行ってきな」みたいに言ってくれたり。よく行くお弁当屋さんも、いつも買うお弁当が決まっているから、私が見えた瞬間にそのお弁当をとって「これでしょ?」みたいに出してくれたり。些細なことかもしれないですが、あったかい街なんです。

”日本人”であること

海外に住んでみて初めて、チェンマイやタイがどうというよりも、外国人として暮らすことのストレスに気づき、そういうことの方が大変と言うか、向き合っていく必要があるのだと感じました。

日本に住んでいると日本人じゃないですか。日本は島国なこともあり日本人で比較的まとまっている国なので、自分が何人かを考えることはほぼないと思います。でも、タイで暮らしていると私は”日本人”なんです。その”日本人”というフィルターを通して接してくる人が案外多く、常に日本人ということを感じざるを得ない生活で、どう転んでも”日本人”であることを思い知らされます。こういうことは全く想像していませんでした。

ポジティブに言えば親日な見方もできるのですが、日本トークや、日本は素晴らしいみたいな話は聞き飽きたし、”私とあなた”でコミュニケーションを取りたいのに、と思うことがあります。

”自分らしく働くこと”は暮らすこととセット

日本にいたころはファッションPRの仕事をしていました。業務の一環でInstagramを使ったSNSのマーケティングを担当としてやり始めていたのですが、クライアントさんに正直に「タイに行くので仕事辞めます」と伝えると、何社かフリーランスでやらないかとお声がけをいただき、それを機にフリーランスになりました。

最初は何度か日本に帰国して自分で営業をかけ、積極的に仕事をとることもしていたのですが、チェンマイが好きで住んでいるのに沢山仕事をしているのが馬鹿馬鹿しく感じたんです。そんなに沢山お金は別にいらないし、ぎりぎりでいいからストレスがない状態で自分のしたい暮らしが保てるようにしたい、そっちにシフトチェンジしました。現在は、ファッションPRとwebライターとオンラインの日本語講師をしています。仕事は日本とオンラインで繋がってするものが多いです。

チェンマイが好きならチェンマイの会社で働けばいいじゃんとか、タイ語を話せるようになれば仕事先が増えるじゃん、とよく言われるのですが、”自分らしく働く”ということは暮らすこととセットだと思っています。このことも働く上での軸になっていて、会社に入って週5で朝から晩まで、みたいな働き方はそれに合わないと感じています。なので、自分らしく暮らすことを模索しながら、働き方も模索し続けるためのことは厭わない、という感覚で生きています。

画像: ”自分らしく働くこと”は暮らすこととセット

”信仰心に生きる”タイ人

時間や約束、労働に対しての日本とタイの感覚は真逆と言ってもいいほど価値観が違うと感じています。タイには「マイペンライ」といって「しょうがない、大丈夫」のような意味の言葉があるのですが、その言葉が表すように、ミスや何かが起きた時、たとえそれがお客さんに関係するものでも「仕方ないじゃん」と言うのがタイの文化なんです。目の前のことを生きているので、時間も特に気にしていないです。でもこれがタイでの常識です。

日本人と何かが違っていて、何だろうと思っていたのが分かってきたのですが、恐らくタイの人が体の中に結構な領域で持っているのが、仏教の教えなんです。タイにはほかの宗教の方もいますが、男性はほとんどの人が出家を経験していたり、いろいろな場面で手を合わせたりと仏教が強い文化です。私は仏教に詳しくないですが、きっとこの仏教に重きを置いて生きていて、根本的な考えに合わないものとして捉えたらやめる、みたいな感覚で生きているのではないかと思います。なので、タイの人の性質を一言で表すなら、”信仰心に生きる人”だと思っています。

タイでの暮らしをもっと充実したものに

これからも、タイにいられるだけいたいなと思っています。その生活の中で、小さいことですが家でコーヒーを淹れたり、タイ独自の調理器具を使って蒸し物を蒸したり、お米を炊いたりと、暮らしをもっと充実させることをしてみたいです。

また、タイは外食文化で自炊文化がないので、部屋にキッチンが当たり前に備え付けられているわけではまりません。それに料理ができる部屋の作りではないので、部屋の中でホットプレートを使ったら換気扇がなくて換気がうまくできない、ということがありました。でも、外にキッチンがあるんです。みんな結構外で料理をしていて、タイは外で料理をするのがスタンダードのようです。その外キッチンで料理をする、といったタイならではの暮らしも経験したいと思っています。

海外移住をする前に

海外移住をしたいときに大切なのは、実際に足を運んで短期滞在をしてみて、自分に合ったそこでの暮らしとは何かを明確にしてから決めることだと思います。そこに住みたい気持ちの源泉が何なのか、何に魅力を感じているのかなどを就活の時のように自己分析をしてみて明確にするのです。

以前、台湾に住みたいと言っていた人が台湾へ行ってみたら、臭いが無理で台湾に住めなかった、という人もいました。タイの中でもバンコクとチェンマイでは物価が違ったり、バンコクの中心地から少し抜けただけでも全然違ったりします。自分のイメージしているような暮らしをするためには、どういう暮らしを思い描いていて、そこに自分が本当にフィットするのかを試すことが大切だと思います。

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