サッカーをはじめとしたスポーツ観戦をする人には、「好きな選手が見られる」「チームを応援している」「スポーツの迫力やドキドキを感じたい」「純粋にそのスポーツが好き」などの理由があるようです。

今回は、「フラットな視点でサッカー観戦をする」をモットーに、さまざまなチームの試合を観に行き、Twitterやnoteで魅力や試合の感想を発信しているFJまりこさんにお話を伺いました。

画像1: 「サッカー観戦」が仕事の原動力に-年間100試合スタジアム観戦をするFJまりこさんに聞いてみた-

FJまりこさん

年間約100試合スタジアム観戦してるサッカー好き。推しチームなしのフラットな視点が売り。国内はもちろんW杯、EURO、CL、4大リーグetc。いろんなサッカーを現地観戦。2019年は毎月出国(うち3回渡欧)した旅好き。広告代理店勤務。ライブ、舞台、読書、韓国ドラマなども好き。

Twitter:https://twitter.com/fjmariko
note:https://note.com/fj_mariko31/

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「サッカー愛」と確かな目を養った学生時代

画像: 「サッカー愛」と確かな目を養った学生時代

サッカーとの出会いはかなり昔です。中学校の同級生でサッカーをしている仲の良い男の子が、有名校でサッカーをしていたのが最初のきっかけでした。その後、コパアメリカで日本代表に選出された吉原宏太選手の活躍に目を奪われ「いい選手だよね」って父親ともよく話してました。ただ、その時はまだ近くにチームがなかったので、テレビ以外でサッカーを見ることはほとんどありませんでした。

本格的にサッカーを見始めたのは、関西の大学に進学した後です。ある媒体でJリーグやカップ戦、天皇杯の速報記録員をしてました。大学のサッカー部で代々引き継がれてきたアルバイトなんですが、私の代では該当者がおらず、サッカー部のマネージャーの友達から勧められてそのアルバイトをすることになったのです。

「試合を観続けるのってしんどくないの?」とよく言われますが、全くつらくありませんでした。むしろこんな楽しいことでお金もらっていいのかなと感じていたんですよね。

プレー経験がないので戦術といった細かい部分はあまり分からないんですけど、何十試合も記者席で記録をつけながら試合を観るという経験を学生時代に積んだことで、サッカーを観る目はかなり養われたと思います。

以降、関西に住んでたときは年間50試合ぐらい、就職と同時に関東に出てきてからはJリーグやワールドカップ、世界各国のリーグ含め100試合近く観るようになってました。

サッカーをスタジアムで観るのが本当に大好きで、サッカーの試合があったらカテゴリー問わず結構行きます。ゴール裏にも行きますけど、試合を観るときは記録員のアルバイトの影響もあって、試合を俯瞰的に見ることができるバックスタンドの上層部にいることが多いです。

基本的には応援してたチームの勝ち負けでテンションが左右されてしまうと純粋にサッカーを楽しめなくなるので、どこもひいきはしないと決めてますが、ワールドカップでは日本代表を応援していました。理由は日本人としてのアイデンティティを感じることができる数少ない機会だからです。

奇跡的な瞬間に幾度となく立ち会える、ワールドカップの素晴らしさ

画像: 奇跡的な瞬間に幾度となく立ち会える、ワールドカップの素晴らしさ

2022年のワールドカップは現地で観戦するために2週間強カタールに滞在し、日本代表戦以外も含めて13試合観て帰ってきたんですけど、「この試合観なきゃよかった」って後悔する試合は1つもありませんでした。

消化試合がほとんどなかったというのも理由ですが、やはり国と国とが威信を賭けてぶつかり合う大会は雰囲気が違います。

思えば、幸せなことに南アフリカからブラジル、ロシア、カタールと4大会連続で現地観戦できているんですよね。

ワールドカップ現地観戦の醍醐味は数え切れないほどあるんですが……。仲間と一緒にスタジアムで試合を観ると、みんなと繋がってる感覚を味わえることですかね。4年ぶりに会う友人もいました。

あとは、スタジアムだけでなく街全体の様子もいいです。サッカー好きが世界中から集まって楽しむお祭りのような空気は、リーグ戦や他の大会にはありません。

今回だと、日本がドイツとスペインに勝ったときには、いろんな国の人から「Congratulations!」と声をかけてもらえた時は日本が大会の主役になったようで最高でした。

また、スタジアムではアジアの国の人たちを中心に、いろんな国の人たちが日本を応援してくれたのを肌で感じました。日本のサポーターの太鼓に合わせて鳴らされるたくさんの手拍子が、輪唱のようにスタジアム全体を震わせる瞬間が何回もあったんです。鳥肌が立ちました。観客としてこうした奇跡的な瞬間に立ち会えるところが、ワールドカップを現地で観る素晴らしさだと思います。

そこでふと気づいたことがありました。今回のワールドカップのゴール裏における日本代表の応援の巻き込み方と、故郷のサッカーチームであるロアッソ熊本のサポーターの巻き込み方は似ているということです。

合言葉は「熊本出身」であること〜ロアッソ熊本〜

画像: 合言葉は「熊本出身」であること〜ロアッソ熊本〜

基本的には推しチームを持たないようにしてるんですが、出身地であるロアッソ熊本の試合は関東アウェイを中心に観に行っています。

今年は成績が良かったこともあるのですが、ゴール裏のお客さんが次第に増えていった印象がありました。応援アイテムとして大活躍した白岳ハリセンもいいアシストしていたんじゃないかと思います。

ロアッソ熊本のサポーターさんたちは、ゴール裏にサポーターではない私が行き、「どこも応援してないんです」って言っても「いやいや熊本出身やろ、一緒に応援しよう」「ロアッソサポーターじゃなかけど仲間ばい」みたいに言ってくださるんです。ロアッソ熊本ならではなのかもしれませんが、皆さん優しくてウェルカムっていう感じで居心地がいいんですよね。

ロアッソ熊本って、2015年シーズン以来関東で勝ったことがなかったのですが、2022年シーズンはアルディージャ大宮との試合で7年ぶりの関東勝利を飾ったり、まだ今季1度もホームで負けていない横浜FCとの試合でアディショナルタイムで劇的なゴールを決めて勝ったり……。劇的な試合が多かったんです。

特に横浜FCの試合後はものすごく盛り上がりました。試合に勝った後に選手とサポーター一体となって行う「カモンロッソ」というセレブレーションがあるんですけど、声出しのできないサポーターたちではなく、選手たちが大声で歌いながらやってくれたんです。それを見た若い女の子たちが「サッカー全然分かんないけど、これはすごい面白かった」みたいなことを言ってて、こうやってサッカー観戦をする人が増えていくんだなと感じ、強い巻き込み力を感じました。

ホームでのスタグルアシスタントにも呼んでいただいたり、ロアッソサポーターが集う店にも誘っていただいたりしたこともあって、今年はロアッソ熊本の存在が自分の中で大きくなった1年でした。

サッカー観戦が仕事の原動力に

「この日は早く上がる」「この日は有給取る」って決めたら、朝早くから仕事をしたり、事前に調整したりして迷惑がかからないように配慮してます。

あとは今ほぼ在宅勤務なので、ちょっとウルトラCなんですけど、お昼休みの時間を移動に使って、その後はスタジアム近くのカフェで仕事することもあります。この時間までに絶対これをすると決めたら仕事を効率よく進められるし、「仕事を頑張ったからサッカー観に行こう」という原動力にもなっていますね。

ワークライフバランスってとても重要です。

今回のワールドカップを見ていて「私も行きたい」と思った人もいるかもしれません。

4年後に向けて今から根回しをしておけば行ける確率グッと高まると思います。早めの準備が大事です。ワールドカップは本当に楽しいのでできるだけたくさんの人に行ってもらいたいな、と思っているので声を大にしていいます。

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