家族や仕事、生活など、大切なものが増えていく中で、自分自身が好きなものを我慢してしまうこともあると思います。
現在、親子で推し活をしているmchanさんは推しであるクロミちゃんに出会ってから、好きなものを好きでいいと思えるようになったのだとか。今回は、そんなmchanさんがサンリオが好きになったきっかけや親子での推し活の様子、ママと仕事と推し活がある生活などについてお話ししていただきました。
話を聞いた人
mchanさん
サンリオオタクな一児のママ
YoutubeなどのSNSを通じて、親子で推し活をする様子や、サンリオピューロランドの過ごし方、サンリオ商品などについて発信中
YouTube:https://www.youtube.com/@manamin2944
Instagram:https://www.instagram.com/mchan.melody/
TikTok:https://www.tiktok.com/@mana_san100en
始まりは子供の笑顔
6歳になる娘と一緒にサンリオを推しています。全体的に好きではあるのですが、中でも特にクロミちゃんが親子で大好きで、身の回りの持ち物がクロミちゃんで埋め尽くされちゃうくらいです。
普段は、サンリオピューロランド(以下、ピューロランド)のYouTubeチャンネルの動画を娘と一緒に見たり、毎日のように出る新商品をチェックしたり集めたりしています。特にぬいぐるみを集めるのが好きで、家にはぬいぐるみ専用の棚もあります。
サンリオを好きになったのは、娘が生まれてから訪れたピューロランドが始まりでした。私が幼い頃から母親の影響でキティちゃんが好きだったり、もともと可愛いものが好きだったり、というのもあってなんとなく好きではあったのですが、特別推しているわけではありませんでした。
娘が1歳くらいの頃にピューロランドへ遊びに行く機会があり、そのときにキャラクターに会いに行ったら娘が見たことないくらいニコニコしてたんです。そんなに喜んでくれるならまた一緒に来ようかなと思ったのと、私自身ショーやパレードの可愛くて非日常的な光景に感動したこともあり、ピューロランドへ通うようになりました。それからどんどんハマり始めて、いつしか完全に”推し活”になっていました。始まりは娘でしたが、今ではすっかり私の方がハマってしまっています。
「なりたい自分になっちゃおうよ。」
クロミちゃんにハマったのは、彼女が伝えてくれるメッセージがきっかけでした。結婚して大人になっていく中で、”親は我慢しなきゃいけない”みたいなお母さん像を持つようになっていて、なんとなく可愛いものや好きなものを我慢してしまっていました。
でも、クロミちゃんがいろいろ伝えてくれるメッセージの中で「我慢しなくていいよ。」というのを聞いて、年齢や親であることに捕らわれずに、好きなものを好きでいていいんだと思わせてくれてから、どっぷりクロミちゃんにはまっていきました。
タイミング的にも、人生で一番辛い時にクロミちゃんが近くにいてくれて、すごく救われたんです。病んでいる時にクロミちゃんの言葉を聞いて、すごく心の支えになりました。それがあって、より推しとして大好きになっていきました。
本当にメッセージがすごいんですよ!最近で言えば、今の季節はハロウィンのパレードがクロミちゃん主役でやっていて、そこで「なりたい自分になっちゃおうよ。」っていうセリフがあるんです。年齢とか気にしがちだけど、自分のなりたい自分で、素直に生きようっていうのが伝わってかなり心に刺さりましたね。
サンリオのすべてが詰まったパレード
ピューロランドは、初めて行くときに絶対に見てほしいものがパレードなくらい、パレードが魅力的です。やっぱり初めて行く時って何をしたらいいか分かりにくかったり、ピューロランドは普通の遊園地とは少し違う感覚だったりすると思います。
そんな中でも、パレードにはサンリオのすべてが詰まっているんです。もちろんすごく可愛いのですが、それだけでなく、キティちゃんやクロミちゃんなどのキャラクターがメッセージをたくさん伝えてくれます。それを見るだけで惹かれる人もきっと多いんじゃないかと思うので、初めての人は是非見てほしいです。
育児をきっかけに初めての仕事を
産後、娘が2歳ちょっとの頃に短時間のパートから始めて、現在は物流のお仕事をしています。飲食店で使うようなキッチンラップなどの消耗品を各店舗に送る、といったお仕事です。
元々はアパレルで働いていたのですが、接客業はどうしても土日に仕事に行かなければならなくて。保育園は土日にやっていないので、子供を最優先で考えて、平日のみ働く仕事を探して転職し今のお仕事をやっています。
でも、全く何も知らないまま「物流って何をするんだろう」くらいの完全な初心者で始めて、やっぱり最初は大変でした。しかも、求人には「軽作業」と書いてあったんですが、実際はすごい力仕事で、慣れるまでは毎日ヘトヘトでした。
そんな中でも娘やクロミちゃんの存在が毎日の支えになっていて、逆にそれがなかったら仕事ができていなかったかもしれないとも思います。
SNSでの発信がバランスの秘訣にも
推し活はお金や時間もかかりますが、完全に生活の一部になっているので負担に感じることはありません。娘と一緒にしていることもあり、わざわざそれだけの時間を作ることもないので、心置きなく楽しんでいます。
もちろん生活の方が大事なので、欲しいものや新商品が出るたびに購入することはできないですが、余裕が出たタイミングで、あれ買っちゃおうかな、今回は奮発しちゃおうかな、みたいにやりくりしています。
また、仕事などで大変なことがあっても、現在しているYouTubeやInstagram、TikTokでの発信がすごく心の切り替えにもなっています。
YouTubeは、娘がYouTuberさんが好きで「やりたい」と言ったことをきっかけに始めました。最初は、自分にはできないだろうと思っていたんですが、手の込んだ動画は作れなくてもできる範囲でやってみようと思ってやり続けていたら、なんだかんだ楽しんで今まで継続できています。
その発信しているものを見てくださる方がいて、コメントで「楽しかった」などと言ってもらえると、それだけで撮影が大変だったり、お仕事で失敗があったりしても、「また頑張ろう」って思えます。そこでくよくよ悩まずいられるのはやっぱりみんながコメントをくれるからなのかな、なんて感じますね。そういった、インターネットを介した人も含めた周りの人の支えもあって、仕事や育児、推し活などをそれぞれ楽しむことができています。これも、「やりたい」と言ってくれた娘のおかげです。
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”お母さん”の推し活
お母さんになると自由に使えるお金も限られてきてしまったり、お仕事をしてると遊ぶ時間も限られてしまうと思います。私の周りのママ友とかお母さん達も推し活や好きなことをちょっと我慢しちゃう方がやっぱり多いです。
私も最初はそうだったんですが、できる範囲でゆるくでもいいと思うので、ただただ好きなことを好きって言えるだけで、自分の人生がキラキラして、楽しくなると思います。まずはちょっとでもいいので、好きなことがあればできる範囲でやってみて欲しいなと思います。
また、子供と一緒に全部楽しめば、時間をわざわざ作らなくてもできることにもなってくるので、すごく身近なものになると思うんです。なので、子供と同じ趣味を共有するっていうのはお母さんたちの推し活としてもすごくいいんじゃないかな、と思います。