「推し」の存在は、オタクごとに定義もさまざまです。

  • 日々の暮らしの潤い
  • やる気を起こさせてくれる存在
  • 生きる理由
  • 推しがいるだけで、毎日が楽しい

こういった「推し」のメリットに着目し、「推し」を作ることを勧めるメディアもあるほどです。

今回は、ジャニーズオタク(以下、ジャニオタ)であり、事務職として会社勤めをしながらアクセサリーのオンラインショップを運営しているYouTuberのえむさんに、オタ活や仕事、副業についてお聞きしました。

画像: 推しは生活の一部。人生にプラスしかない。

えむ さん

「推しの視界に入った時に恥ずかしくない自分」でいるために生きています。
太らない生活 / 会社員 / YouTube / アクセサリー屋さん

画像1: www.workit.jp
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「推しは推せるときに推せ」

画像: 「推しは推せるときに推せ」

推しは、なにわ男子の藤原丈一郎です。ジャニオタ歴自体は結構長いんですけど、前の推しが事務所を辞めた後、いろんなジャニーズのグループのコンサートに入る(※1)という期間がずっと続いてました。

Snow ManとTravis Japanとなにわ男子の合同コンサートがあって、「この中なら藤原丈一郎でも見ようかな」ぐらいのテンションで入ったんですけど、誰よりも走り回ってる藤原丈一郎のステージでの姿を見て、「この人を推そう」って。気づいたときには、ずっと藤原丈一郎を追いかけてる状態でした。

YouTubeの視聴者さんに「推しは推せるときに推せ」とよく言ってるのも、オタ活の基準になっている「後悔しないか」というのも、全ては前の推しが事務所を退所したときに、「もっと現場に行っておけば」と強く後悔したからです。もちろん、推し方も人それぞれなので、あくまで私はこう思うという感じです。

2022年に入ってからは現場(※2)がないんで行ってないんですけど、去年はなにわ男子のツアーに入ってました。コンテンツ摂取っていうところだと、メディア露出が多く、全部追ってしまうと日常生活に支障が出て何も出来なくなってしまいます。テレビとかSNSとかを追いかけるよりは、友達に勧められたものを観たり、たまに全国各地にいる友達とリモートでつないで鑑賞会したりする感じですね。

※1入る(はいる):コンサートや舞台、テレビ収録などに行くこと。
※2現場(げんば):コンサートや舞台、テレビ収録などアイドルに会える場所全て。

推しの成長に感化されて

舞台とかコンサートで、「この前までできなかったことができるようになったんだなぁ」とか、パーソナリティとしてラジオ番組を持つことが決まってからは、滑舌の悪さや言葉遣いを直そうとしてるところとか、いろんなところで推しの努力する姿勢を見てるうちに、自然と気が引き締まるというか。そういうのが自分の仕事のモチベーションになってます。

今の会社は有給が取りやすくて土日も休みなんですけど、仕事に責任を持つ、当たり前ですが繁忙期とコンサートが被っても仕事を休まないことをポリシーとして大切にしてて。あと、ジャニオタっぽくないけどめっちゃジャニオタっていう人を学生の頃から目指してます。「推しの視界に入った時に恥ずかしくない自分」でいることを心がけているので、仕事だけじゃなく美容も頑張ってます。

推しの話以外もできるオタクになるために

画像: 推しの話以外もできるオタクになるために

オタクというか、推しの話しかできないオタクにはなりたくない、人間としてちゃんとしてる人がちゃんとしたオタ活をしてるみたいな感じにしたいんですね。

もともと、YouTubeでもよくアップされてるグッズの収納方法を紹介するジャニオタチャンネルみたいな感じでYouTubeを始めました。すると、YouTubeの動画を観た人からはグッズ収納方法よりも「何食べてるんですか」とか「普段どういう服着てるんですか」といった、私自身への質問やコメントが来るようになって、それに私が答えるっていうやり取りをしてるうちに今の形、ジャニオタチャンネルっていうよりもジャニオタのライフスタイルVlogになりました。

私にとっては、推しに会うのも推しに会うために美容や仕事を頑張るのも、ご飯を食べるのと変わらない日常の中にあるものだし普通のことなんですけど、「推しに会うので、えむさんの動画を観てモチベーションを高めようと思います」っていうコメントをもらったことで、私の姿が誰かのモチベーションになってると気づけました。そういう人たちが私の考えに共感してくれてるから、どこのオタクも根っこは一緒だと思えてうれしくなりました。

推しイコールメンターであり、生活の一部

「とりあえず気になったらやってみる」が自分の長所ですし、自分の生き方的にも「やらなくて後悔するよりやって後悔する」という考え方を大切にしています。

ネットショップを始めたのは金属アレルギーでアクセサリーを探すのが大変で。気に入ったアクセサリーを見つけた時に、「きっと同じような悩みの人がいるはず」と、多めに仕入れて売り始めたのがきっかけです。アクセサリーが好きだったし、ひとまずやってみようと思い立って、アクセサリーのウェブショップを運営してました。かわいいな、自分も欲しいなって思う商品を売ってたんですけど、ウェブショップを開くと個人情報を法律上載せないといけないのが嫌で……。

そういうのもあって、運営してるYouTubeのチャンネルではショップサイトを公開してなかったんですけど、YouTubeを観た人たちから「どこで売ってるんですか?」ってコメントやDMをいただくようになったので、YouTube用にウェブショップを作って去年の秋ぐらいに公開しました。

私の性格上、仕事を1つに絞ってしまうとメンタル的にもしんどくなるという自覚があります。それに残業して20時に家に帰るのは正直体力的にもきついこと、猫が家にいることもあって、9時〜17時で帰れる事務の仕事の後、17時から家で副業をする今の生活サイクルになりました。

メリハリをつけて働くほうがメンタルのバランスが取りやすいので、今働いてる9時〜17時の仕事が多少しんどくてもYouTubeで気分転換ができてます。

推しとは、ですか……。

でもこの話はオタクの友達と結構よくするんですけども、私なりにたどり着いた答えが「推しイコールメンターであり、生活の一部」ですかね。

「コンサートは夢の時間」ってよく言うと思うんですけど、さっきも言ったように、私にとってコンサートに入るのも現場で推しに会うのも夢じゃなくて現実であって、生活の一部なんですよ。例えば、メンターに会いに行くのは定期的にモチベーションを上げてもらうためかなと思うんです。前回のアドバイスをもらったときから今回まで、自分のどこがどう変わっていったのかを報告したら、メンターが今後のアドバイスをくれますよね。そういうのって、現実の世界で実際に起きてることじゃないですか。

そういった意味で言うと、藤原丈一郎を普通に存在する人、メンターとして見て、尊敬しているから、現場に行くのは必要な儀式みたいな感じでもありますよね。推しがいることで頑張れる力がついたし、人生においてプラスしかないと思います。

画像2: www.workit.jp
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